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ザもしくはジ

沖縄の話とかメンヘラの話とか全然関係ない話とか

大阪から沖縄への引っ越し

せーの『お』「おおぉぉぉぉぉ」

何をしているかというと次にどこに引っ越すか会議の最中でどこに住みたいかをお互い1文字ずつ言っていくというまどろっこしい事をやっていたのだ。そう僕等は暇だったのだ。

次の文字で決まると思っていた「お」か「き」だ。

せーの「お」「き」

ほらね。

僕が「お」と言い彼女が「き」と言った。

すると必然的に僕は大阪か大分しかなくなり彼女は沖縄しかなくなったところで彼女に「大分なん?」と聞かれて「別府があるからなぁ」と呟いた。

「大分ちゃうやろ」と言われ「せやな」と答える僕。

結局「大阪」か「沖縄」のどちらかに決まった。

まぁ落ち着いて不動産屋さん行こうという事になり不動産屋さんに行く。

大阪の不動産屋さんはネットワークで繋がっているからどこの不動産屋さんに行ってもでてくる物件は同じなので感じのいい不動産屋さんにさえ入ればいいので楽だ。

お兄さんにどこら辺で探されてますか?って聞かれたので中央区か西区か沖縄って答えると沖縄って(笑)と冗談にとられたので今回の趣旨を説明した。

中央区か西区に気に入る物件があればそこにするし なければ沖縄まで飛んでっちゃうという事大分ではない事など。

お兄さんはふざけた客が入ってきたなという顔になったのでこっちは真剣なんだと。大阪に引き留める物件を探して下さいとお願いした。

様々な部屋を紹介してくれ会社のフロアーの様な広いワンルーム、サウナ付きの部屋、夜景の綺麗な部屋、ガラスタイルが貼られていて部屋の中に円柱が立っていてくるくる回れる部屋etc..。

なかなかいい部屋じゃないかと思った部屋もあった。

がしかし住んだことの無い沖縄に住んでみたいって気持ちの方が強かった。もしかしたらこうなる事はわかりきっていたのかもしれない。パンチパーマのおばちゃん、アニマル柄のおばちゃん、赤信号で止まっても起こってくるおっちゃん等に辟易していたのかもしれない。沖縄に一週間留学して気に入っていたのでいや恋していたのかもしれない。

部屋に帰りゆっくり話す。「沖縄かぁ」「やろ」「せやろか」「せやで」「せやな」このファイブワードで僕等の人生の大きな岐路は決まった。

となれば簡単、ネットで不動産の物件を探す。

しかしその時ペット可の物件が少なく僕等の地理勘はさらに少なく覚えている言葉は国際通りだけだった。

国際通りの近くならええんちゃう?」「なんせ国際やもんな」中心地だろうし不便もないだろうという事で国際通り周辺を探していると安里駅前徒歩1分という好立地のマンションがあった。しかもペット可。「ここでええんちゃう」「駅前やしな」国際、駅前、ペット可、しかも家賃も安い。コンシェルジュ(笑)らしき人もいるらしいとの事でさっそく電話リンリンリン「はい◎◎不動産でが」「ネット見たんですけど」「ありがとうございます」「部屋開いてますか」「開いてますよ」「閉めといて下さい」「えっ」「冗談です」「その部屋お薦めですかね」「もちろんですよ」「じゃそこ借りますので」「わかりました」「書類郵送して下さいね」「はいさーい」と電話が終わり僕達の沖縄への引っ越しが決まった。「2週間後から沖縄県民やで」「うぅぅぅぅぅーーーーーーーみぃぃぃぃぃぃぃーーーーーー」「俺等の住む所から海遠いで」「都会の喧噪から離れて沖縄の自然に癒されて・・・」「那覇のど真ん中やで自然ないやん喧噪だらけやで」「じゃあなんしに沖縄行くん?」「ん?理由なんかいまさらいる?」「いらへんな」「せやろ」「うん」今思えば要るだろうと思うんだけど恋ってそういうものかもしれないね。

 

それから引っ越し業者を探すんだけれどコレが大変だった。とにかく高い。何十万という金額を請求されこれは最小限のものだけ持って行って買う方がいいなという結論に達しワンパレットに載るだけの荷物になった。それでも10万以上とられたけどね。テレビもねぇ、ラジオもねぇ、おまけに車もそんなに走ってねぇ。あれ?途中から違うなあ。

とにかく部屋にあるものの9割を捨て引っ越す事になった。たしかに引っ越しじゃなく移住だなと思った。

2週間部屋にあるものを捨て続けそれをホームレスが回収していくという作業が繰り返された。ギターも捨てたんだけど直後に拾っていかれて、ちゃんと弾いてよと思いながら見送った。僕等の部屋の物みんな持って行かれちゃったな。あの人達の部屋僕等の部屋じゃないかこんど泊まりに行くかと思いながら部屋に戻った。

 

そして引っ越し前夜友達達が集まって送別会を開いてくれた。そこで「沖縄かーええなー」とか「海めっちゃ綺麗なんやろ」とか「憧れるわぁ」とか散々羨ましがられ「せやろ」「せやろ」とニコニコを連発していたら、みんなが一斉に「で、何で沖縄なん?」って聞いてきた。

「えーーーーーーーっ」

散々沖縄のいいところ言っていたじゃないと思ってびっくりしてあまりのびっくりさに「マンゴーやな」と訳のわからない事を口走り「マンゴーかー」と納得する友達達を見て本当にこの子達と友達で良かったと思った夜だった。結局朝の6時位まで飲んでいてお店が閉店になったので解散になった「2年位で帰ってくんで」って言って「まってるわ」と言われ別れた。

その後区役所に行き手続きをし、犬を病院に連れて行き、何も最終日にしなきゃいけない訳じゃない事を沢山して、家の目の前にあったトヨタレンタカーで車を借り関空まで向かうことになったんだけれど普通に行って1時間ちょい余裕でフライト時刻は過ぎる。仕方なく本当に仕方なく僕は生まれて初めてのスピード違反をした。結果30分というベストタイムを叩き出し彼女は車を返しに空港のトヨタレンタカーへ僕はロビーへ犬はケージへ。そう僕等はいつもギリギリにならないと行動できない。

でもこの後は飛行機に乗ったらのんびりの沖縄に着きこんなに慌てる事ももうないだろうと思って最後の慌て行動を名残惜しんだ。

飛行機の窓から見える大阪の風景は美しく多少の名残惜しさを残しながら消えていった。

沖縄に着いた瞬間2人が発した言葉「あつっ」季節は7月だった。